4年連続 金色カエル (宇治田原)


《城南新報2018年6月16日付紙面より》
 

保護に訪れた視察団のメンバー
保護に訪れた視察団のメンバー

今年も宇治田原町南薬師前の水田で、ゴールドの「オタマジャクシ」が発見された。
 これで4年連続の「金」獲得となる。
 アルビノ(色素欠損突然変異)の「ニホンアマガエル」。
 通常、アマガエルは皮下の3つの色素(黒・黄・青)を変化させ、体色を変えることができるが、このうち1つでも欠けてしまうと変異し、20年以上前には久御山町で「トマト色」が見つかっているほか、2004年には宇治田原町で「青色」のカエルが発見され、06年に発刊された同町「野生生物レッドデータブック」にも記載されている。
 そして、すべての色素を持たないアルビノは、輝くような金色(透明感のある黄色)になる。
 生まれる確率は100万分の1とも言われ、探し求めるマニアも多いが、紫外線に非常に弱いほか、目も見えないものが多いことから、すぐに衰弱。
 目立つ色から、鳥に食われる危険も高く、人目に触れることは「ほとんどない」という。
 この全国的にも「非常に希少」な金色オタマジャクシは3年前、郷之口中林の今西利行さんが偶然見つけた。
 今年も生物研究家の中川宗孝さん(城陽環境パートナーシップ会議運営委員)らとともに、ほぼ同じ場所で13匹確認したが、サギなどの鳥が多数飛来しており、次々と捕食。
 一昨年に観察飼育を担当した立命館宇治中学校高等学校の理科教諭・竹内康さんや兵庫県三田市の水生昆虫研究家・田中寿樹さんら視察団が1匹を保護し、環境省が滋賀県長浜市に設置している琵琶湖水鳥湿地センターに託した。
 昨年、観察を行った京都大学野生生物研究会の福山伊吹さんは「普通の色で成長するカエルの中に、アルビノの遺伝子を持っている個体がおり、それが命をつないでいるのではないか」と解説している。
 

今年も発見されたアルビノのオタマジャクシ
今年も発見されたアルビノのオタマジャクシ