城州白収穫ピーク 何と3L以上〝8割〟 (城陽特産の大梅)


《城南新報2018年6月28日付紙面より》
 
 府内最大のウメの産地、鎌倉末期から680年の歴史を誇る城陽市の青谷梅林で、梅干しや梅酒、和・洋菓子づくりに人気がある大梅『城州白(じょうしゅうはく)』の収穫が最盛期を迎えている。青谷地域の気候風土に適した特有品種で、和歌山特産の「南高梅」にも負けない芳醇な香りと肉質の柔らかさが特徴。今年の出来は「適度に雨が降り、実の太りも良く、ウメ栽培には絶好の気候条件」という生産農家が多いが、梅畑の場所によっては「霜害に遭い、減収」という人もいる。
 
 青谷梅林を中心に、市内では約50戸の農家が総面積20㌶ほどの畑でウメの木約1万本を栽培。年間の総収穫量は約100㌧に上る。
 その中でも特産の大梅『城州白』は、梅酒づくりに力を入れている地元の城陽酒造㈱をはじめ、京都市内の酒造会社や和菓子、漬物加工会社に出荷される。
 残りは、生産農家や地元住民が「梅干し」として漬けたり、最近では、久世荒内・寺田塚本地区・新市街地に進出する「おうすの里」も積極的に買い付けている。
 ただ、梅酒ブームはひと段落。収穫した城州白の実すべてを、確実に出荷できる時代は終わり、販路拡大へ城陽市も支援に乗り出している。
 青谷梅林のうち、同市中出口にある池野勝信さん(65)方の梅畑でも、大梅の収穫がピークを迎えている。
 9年前に市消防本部を早期退職し、父親(93)から受け継いだ伝統のウメ栽培に情熱を燃やす池野さん。今年度は農家組合長の青谷地区代表を務めている。
 今シーズンのウメの実の出来について、池野さんは「梅雨らしく適度の雨が降り、実の太りが良く、ここ最近まで最高気温が30℃以下の日が続き、皮の日焼けも少ない。城州白は8割が3L(直径4㌢)以上です」と笑顔。
 しかし、ウメの実が膨らむ4月上旬に霜害に遭い「1~2割は減収。自然には勝てません」と話していた。
 ここ2~3年で長男の元紀さん(36)が約1㌶・約600本の梅畑での営農を引き継ぐ予定。だが「私もまだまだサポートします」と、生涯現役の気概を示す。
 今年の収穫は、5月25日に小梅から収穫を始め、その他の早生品種や「南高梅」、そして今月25日から7月7日ごろまで城州白の実を獲り、作業を終える予定。
 ウメの収穫量は例年6~7㌧前後という池野さん。「良いウメを収穫するため、年間を通じた管理は欠かせません」と、一粒一粒に丹精込める。
 

城州白の実を一粒一粒丁寧に収穫する池野さん
城州白の実を一粒一粒丁寧に収穫する池野さん