校内外で防災体験学習 命とふるさと守る術学ぼう (北宇治中1年生)


《城南新報2018年6月29日付紙面より》
 
 北宇治中学校(松元伸祥校長)の1年生約160人が28日、校内外で防災体験学習に臨んだ。京都市や宇治市の防災施設でフィールドワークを行ったり、防災のユニークなゲームに挑戦したりし、災害への意識を高めた。
 
 1年生の総合学習「宇治学」の一環。同校は宇治学を通じて3年前から、「命・そして・ふるさと宇治を守る」を合言葉に、生徒たちが防災の知識を深めている。
 生徒たちは今月初旬、槇島東地区防災対策会議役員の西山正一さんから地域の水害の歴史を学んだ。第2段の今回は、講演と防災体験、府災害拠点病院である宇治徳洲会病院や京都市市民防災センター、京都地方気象台の見学、地域の水害の跡をたどるフィールドワークなど5コースを設け、1~5組がクラス別に各地で授業に参加した。
 このうち同校体育館では、市災害ボランティアセンター副代表の山本博之さんと海老名典子さんが、災害時にボランティアの受け入れや調整を担う同センターの役割を説明した。
 海老名さんは2012年の府南部豪雨災害の発生当時を思い起こした。東宇治地域を中心に、自宅から同センターの拠点となる市総合福祉会館に向かう際に撮影した記録写真を紹介。センターでの活動を振り返り「顔の見える関係が大切。いろいろな人の助けで、いろいろな動きができた。普段のつながりが生かされた」と語った。
 山本さんは災害時の教訓から「ちょっと何かできないか周りを見て、力を貸してほしい。いろいろな人のちょっとした協力が被災者の力になる」と呼び掛けた。
 市危機管理課はオリジナルの「持ち出し袋運用ゲーム(MUG)」を行った。避難所に持参する非常用持ち出し袋に上限3㌔まで入れる設定で、生徒たちは班別に簡易トイレや携帯ラジオ、懐中電灯、ポリ袋、水の要らない非常食などイラストとそれぞれの重さが描かれたカードを組み合わせ、さまざまな状況で求められる防災グッズを覚えた。
 林倫太郎くんは「宇治でも大きな災害があり大変だったと、改めて驚いた。そんなことに関心を持ち、伝えたい」と話した。
 1年生は体験学習第2日目のきょう29日、神戸市の阪神淡路大震災記念館「人と防災未来センター」を見学する。
 

「持ち出し袋運用ゲーム」で防災の知識を深める生徒たち
「持ち出し袋運用ゲーム」で防災の知識を深める生徒たち