丁寧に刻む漢字一文字 手彫り職人が手ほどき (西小倉小6年生)


《城南新報2018年6月30日付紙面より》
 
 宇治市立西小倉小学校(堀井眞校長)で29日、京都印章技能士会(約30会員)から職人6人を迎えた「ものづくり体験教室」が開かれた。
 府職業能力開発協会「ものづくりマイスター」派遣制度を活用し、6年生59人が、あらかじめ決めた漢字一文字を中国産の石でできた印材に彫り込む作業にチャレンジした。
 熟練技能者の高齢化と後継者不足が課題となる中、社寺が集中する京都市下京区で印房を経営する河本正樹さん(一級印章彫刻技能士)らマイスターが手ほどき。職人の手元をプロジェクターで映し出し、文字の周りを彫る「白文」と、文字部分を彫る「朱文」で、熟練の技を披露してみせた。
 児童たちは、篆刻(てんこく)台に固定した約1㌢角の石を、鉄筆を使って「朱文」で彫り始め、押し・引きを繰り返し、世界でたった一つの印鑑を作り上げた。
 本郷壱成くんは「成」の字にチャレンジし、「曲がっている部分を削るのが難しかった」と白い歯をこぼした。
 

鉄筆を使って「成」の一文字を彫り進める6年生男子
鉄筆を使って「成」の一文字を彫り進める6年生男子