ほとばしる熱湯浴びる 玉田神社で土割祭 (久御山町)


《城南新報2018年7月10日付紙面より》
 
 久御山町森の玉田神社(野口重典宮司)で8日、伝統神事の土割祭が執り行われ、関係者が豊作や悪疫退散を願った。
 同神社によると、1770(明和7)年は5月末から雨が一滴も降ることなく、水分を失くした大地が割れ、大干ばつが見舞い、農作物は全滅。さらに、悪疫が流行し、事態を重くみた淀城主の稲葉丹後守が悪疫除けと五穀豊穣を願い、同神社に参拝すると、7日目に大雨が降って悪疫も消滅―と伝わる。
 以後、約250年にわたり、雨乞いを祈願する神事として7月10日に実施されてきたが、近年は7月の第1日曜日に執り行う。
 神事には、宮総代(内田重信代表)をはじめ、奉賛会、宮世話ら約30人が参列。野菜や果物、洗い米などを神前に供え、野口宮司が祝詞奏上し、巫女が鈴や扇子、剣を使い、湯神楽の舞を奉納した。
 本殿横には、一旦沸騰させて約80℃まで冷ました熱湯の入った大釜を用意。神酒や塩、お米を入れたあと、柄杓(ひしゃく)で桶に熱湯を入れ、まずは本殿に奉納。熱湯にササの葉をひたした巫女が、大空に向かって勢いよく振り払い〝干ばつでヒビの入った〟大地に浴びせた。容赦なく飛沫(しぶき)が参列者の顔や身体まで行き届いて、無病息災を心中、祈願。健康を願う近くの住民らが熱湯を持ち帰った。
 

巫女が熱湯にひたしたササの葉を力いっぱい振り払った
巫女が熱湯にひたしたササの葉を力いっぱい振り払った