小さな生き物大きな力 京大と連携、植物・昆虫など学ぶ (宇治市小学生理科教室)


《城南新報2018年7月26日付紙面より》
 
 自然科学への関心を高める「宇治市小学生理科教室」が25日、同市五ケ庄の京都大学宇治キャンパスで開かれ、市内の5、6年生約100人が参加した。
 理科教育の推進に向けた市と京大宇治キャンパスとの連携事業「スクール・サイエンス・サポート事業」の一環。60年以上続けてきた夏休みの昆虫・植物採集の野外活動「宇治川水域採集大会」を衣替えし、市教委と市小学校長会が2016年度から行っている。
 京大生存圏研究所の杉山暁史准教授が「食料生産を支える小さな生き物」をテーマに講話した。品種改良と肥料によって、食物の生産性が大きく向上した歴史を紹介。植物の根にくっついて光合成の産物をもらう一方で、空気中の窒素を栄養源に変えて植物に与えている土の中の細菌(根粒菌)の働きを説明した。
 児童たちはグループに分かれ、マメ科植物に着生している根粒菌の粒「根粒」を観察。大学院生のアドバイスで大豆や落花生、インゲンなどの根をじっくりと見て、粒の大きさや形、内部の色などを確認した。宇治小6年生の中川正之昌くんは「根粒菌のことなど、知らないことも学ぶことができて良かった」と話していた。
 続いて、テーマ別の教室では市内の小学校の元教諭・生駒一憲さんが昆虫、北村まゆみさんが植物について解説し、自由研究に役立つポイントを紹介した。
 

大学院生の指導でマメ科植物の根粒を確認する児童たち
大学院生の指導でマメ科植物の根粒を確認する児童たち