台風 最大瞬間風速29メー トル アパートの屋根吹き飛ぶ 宇治市内


《城南新報2018年7月31日付紙面より》
 

写真の奥から2棟を飛び越えて私道に落下したアパートの屋根(宇治市菟道車田)
写真の奥から2棟を飛び越えて私道に落下したアパートの屋根(宇治市菟道車田)

 東から接近する異例の進路をとった台風12号。府南部最接近は29日未明で、うじ安心館の風速計では、午前3時からの1時間に毎秒29・4㍍の最大瞬間風速を記録した。
 宇治市菟道車田ではアパートの屋根(縦・横10㍍程度)が上空に舞い上がり、南方の2棟を飛び越えて約40㍍先の私道に落下した。周辺の民家等の壁などを破損したが、幸いケガ人はなし。近くに住む81歳男性は「表現できないぐらいの凄い音で、雷が落ちたと思った。こんなことは初めて」と驚いた。
 また、倒木等で市内各地の市道、林道で通行止めや通行規制を行った。大開小で掲示板のガラス1枚が割れ、城南荘集会所は屋根を破損。停電も槇島町、宇治で約2140世帯に及び最大6時間程度、送電が止まった。
 久御山町では、木津川の増水により、府道八幡城陽線(通称・流れ橋)を一時的に通行止めとした。
 宇治田原町では、府道大津南郷宇治線(通称・宇治川ライン)の宵待橋から滋賀県境にある曽束大橋まで、倒木で一時通行止めとしたが、現在は片側交互通行。町道2カ所も一時的に通行止めとなった。
 
◇7月は営業8日間のみ 鵜飼あす再開◇
 
 28日から中止していた「宇治川の鵜飼」は、あす1日から再開する。この結果、7月は31日間のうち、8日間しか営業できなかった。
 
◇屋根壊れ、公用車被害に 名木・古木も縦に裂ける 城陽市◇
 

ほぼ半分が倒れた市名木・古木「長谷川河口のエノキ」
ほぼ半分が倒れた市名木・古木「長谷川河口のエノキ」

 台風12号の影響で、城陽市内では木津川堤防近くの寺田南堤下にある市衛生センターの公用車駐車場の屋根が損壊。止めてあった軽自動車2台が大破したほか、パッカー車など4台の上にも屋根がのしかかる被害があった。
 この屋根は、市衛生センターが竣工した1973年11月に同時完成し、幅24・3㍍、奥行11㍍、高さ4・2㍍の大きさ。破損した6台のほか、普段は軽トラックなど3台も止めていたが、この日は台風被害に備えるため、市役所に移動していたという。
 なお、被害に遭ったパッカー車は「大型ゴミ」の回収に使用され、きょう31日がその収集日にあたるが、市衛生センターでは「他のトラックを使用して行うこともでき、業務に支障はない」と話している。
 そのほか、富野内川の木津川堤防付近では、市の名木・古木の一つである「長谷川河口のエノキ」=樹高13㍍、幹周り4・3㍍=の枝が、強風の影響で縦に裂け、ほぼ半分が倒れた。
 さらに、久津川地域では、平井神社の木が倒れ、一時的に市道をふさいだほか、久津川小や東部コミセンでもサクラの木が折れる被害があった。
 市内での最大瞬間風速は、32・2㍍(同日午前2時26分、市消防本部)だった。
 

駐車場の屋根が損壊し、下敷きになった公用車の軽トラック(城陽市衛生センター)
駐車場の屋根が損壊し、下敷きになった公用車の軽トラック(城陽市衛生センター)