製造業の現場へ探検ツアー  夏休みの児童が事業所見学 (久御山町)


《城南新報2018年8月11日付紙面より》
 
 子供たちに地元の製造業への関心を高めてもらう「ものづくり探検バスツアー」が10日、久御山町内で初めて開かれ、児童と保護者が2社の事業所を訪れた。普段は一般見学できない現場で、人と機械の力が生み出す高度な技術の世界に触れ、夏休みの思い出をつくった。
 
 約1600社の事業所が立地する久御山町の優れたものづくり技術を知り、町内企業に関心を持ってもらおうと、将来的な人材確保を見据えて町が企画した。製造業4社の協力で、延べ2日間で3コースを設定。小学3年生以上と保護者を対象に、コース別に参加者を募集した。
 この日のツアーには同町や近隣の小学5、6年生と保護者ら4組8人が参加した。精密板金加工や計測器部品加工などを手掛けるマツモト(森村東)では、板を切り出すためのプログラミングから組立までの工程の説明を受けた。
 続いて、工場内の作業風景を見学。レーザーで型どおり切断された金属を、技術者が専用機器を調整して寸分の狂いもなく折り曲げると、子供たちは拍手を送った。溶接作業では、1500度の集中炎で火花が飛び散る中、巧みに繰り広げられる職人技に見入った。
 同町立佐山小学校6年の西奏磨くんは「色々な部品や、曲げたり、溶接したりする作業を初めて見て楽しかった」と感想を語った。祖父の善一さん(74)は「社員教育として一番肝心な挨拶をされており、子供たちにとっても良い教育。工場を見学させてもらうのも値打ちのある体験だった」と充実感を口にした。
 一行はこの日、鍛造機械のメーカー阪村機械製作所(下津屋富ノ城)も見学した。
 ツアーは18日にもあり、京都EIC(佐山西ノ口)とセイワ工業(佐古外屋敷)の2コースで別グループが参加する。
 

溶接作業の完成作を眺める子供たち(マツモト)
溶接作業の完成作を眺める子供たち(マツモト)