「宇治に水車」機運高める 歴史ひも解くフォーラム (市とecoット)


《城南新報2018年8月19日付紙面より》
 

すでに出来上がっている木製水車を会場で披露した
すでに出来上がっている木製水車を会場で披露した

宇治市と市地球温暖化対策推進パートナーシップ会議(ecoット宇治、居原田晃司会長)共催の「水車発電フォーラム」が18日、市生涯学習センターで開かれ、会員や市民ら約90人が2つの講演に耳を澄ませ、実現の可能性に思いを馳せた。
 同会は、市民・事業所・市の三者協働で市地球温暖化対策地域推進計画を進めよう―と2009年に発足し、つる性植物を活用して暑さをしのぐ緑のカーテン講習会や、家庭の省エネ相談所、エコクッキング教室などを継続開催している。
 平和堂財団環境保全活動助成事業「夏原グラント」や企業・団体・個人の協力のもと、宇治川に水車を設置し小水力発電を目指す「再生可能エネルギー推進グループ」を設立し、昨年度に塔の川で実験を予定するも悪天候で見送り、今年10月の再チャレンジを期している。
 はじめに市歴史まちづくり推進課・大野壽子さんが「宇治の水車と歴史」をテーマに、古くは800年代の記録がある「宇治の里人が作る水車」との記述を紹介。
 石山寺縁起絵巻(鎌倉末期~江戸中期)に描かれた筒のある水車、明治や大正期の揚水水車の写真を映し出し、菟道・五ケ庄地域に多い車田・高車などの地名に垣間見える水田灌漑、胡粉製造利用の跡をたどり、約50基(明治40年)の水車が宇治川沿岸に点在したさまをひも解いた。
 また、一般社団法人市民エネルギー京都・伊東真吾専務理事が「再生エネルギーのこれから」の題で講演し、再エネが広がる条件などを再確認した。
 10月「発電実験」の前に、第2回フォーラムでフィールドワークを予定している。
 

宇治と水車の歴史をふり返る講演
宇治と水車の歴史をふり返る講演