やんたん灯りまつり 「灯籠張り」は府文化財に (お茶の里湯屋谷)


《城南新報2018年8月21日付紙面より》
 

風刺句が書き込まれた灯籠の上には夏野菜で作られたユニークな干支が

日本緑茶のふるさと…宇治田原町湯屋谷に伝わる風物詩『灯籠張り』を新しい「あかり」で演出する『未来をともす・やんたん灯りまつり』が19日、長福寺一帯で開かれ、しっとりと浮かぶ光と盆踊りを盛り上げる威勢の良い音頭が絶妙にコラボ。夏の夜を和やかに、艶やかに彩った。
 湯屋谷の4つの谷(石詰・塩谷・中谷・西谷)ごとに四角い灯籠(とうろう)を張り、疫病退散と五穀豊穣を願って長福寺に奉納する江戸時代末期から続く伝統行事。
 風刺句や祝い歌を書いた灯籠の上には夏野菜で作ったユニークな干支を飾りつけ、稲穂を刺すという独特な姿が特徴的で、今年3月に京都府無形民俗文化財に指定された。
 この日本遺産・湯屋谷の地蔵盆を、より広く知ってもらおう―と、一昨年に企画されたのが住民手づくりの「灯りまつり」。
 夜店もパワーアップした境内では西谷信夫町長、安藤裕・山井和則衆院議員が祝辞を添え、二代目「桜川唯丸会」による迫力満点の生演奏「江州音頭」が盆踊りを盛り上げた。
 踊りの輪は陸上競技のトラック同様、「左回り」が多い中、ここ湯屋谷は時計のような「右回り」。浴衣姿が映える3世代が櫓(やぐら)を囲んで舞い、熱気が渦巻いた。【写真㊦】