台風21号、暴風被害 最大瞬間風速38.3㍍ 宇治神社の鳥居倒壊


《城南新報2018年9月5日付紙面より》
 
 25年ぶりに「非常に強い」勢力で上陸した台風21号。4日正午ごろに徳島県に上陸し、淡路島を経て、神戸市に再上陸するコースを辿った。
 この影響で台風進路の東側となった府南部地域では午後に雨、風が強まった。建物が大きく揺れるなど恐怖を感じるほどの強風で、うじ安心館の風速計では観測史上1番とみられる最大瞬間風速38・3㍍を記録。宇治神社の鳥居が倒れたのをはじめ、地元各地で電柱倒壊、看板や瓦の落下などの被害が相次ぎ、ケガ人も宇治市で重傷者1人(男性)、軽傷者3人(いずれも女性)が報告されるなど地元で10人前後が確認された。
 また、各地で停電が相次ぎ、特に東宇治地域の一部では夜になっても復旧しないなど長時間にわたって通電がストップ。信号機が消え、エアコンが作動せず、市民生活に大きな影響が出た。近畿各地で停電したため、復旧が遅れ、宇治市災害対策本部へも「復旧メドは、いつか」との問い合わせが殺到。食品スーパーも臨時休業したところが多く、電気の止まっている市民らが営業中の店舗に押し寄せた。
 この停電の影響で一部マンションでは水を屋上に汲み上げるポンプが停止。断水した家屋もあった。
 道路関係は京滋バイパス、第2京阪道路、京奈和自動車道、谷山林道(宇治市)が通行止め。府立宇治公園は天ケ瀬ダムの放流量が毎秒500㌧を超えたため、立入禁止措置となった。
 鉄道関係はJR奈良線、近鉄京都線、京阪宇治線がいずれも正午ごろまでに運休。JR西日本が終日運休を決めたほか、近鉄や京阪も再開メドが示されないまま、夜は更けていった。きょう5日、各社は通常運転を目指すが、線路の安全点検結果に委ねており、未定。JR西日本は「遅れや運転取り止めの可能性がある」としている。
 

驚異的な台風21号の暴風を受けて倒壊した宇治神社の鳥居
驚異的な台風21号の暴風を受けて倒壊した宇治神社の鳥居