伝統の福引きに大勢の人々 猿丸神社秋季大祭 (宇治田原)


《城南新報2018年9月14日付紙面より》
 
 病封じの霊験で知られる宇治田原町禅定寺の猿丸神社(岡兵庫宮司)で13日、季節祭「秋季大祭」が営まれた。朝早くから多くの参拝者が訪れ、健康や家内安全を祈願した。
 同社は三十六歌仙の一人、猿丸大夫を祭っている。古くからこぶ取りの神様として信仰を集めており、大夫の命日といわれている13日には毎月、多くの参拝客が訪れる。とくに、4月と9月には健康や家内安全などを祈願する季節祭を開いている。
 この日、町内外から訪れた参拝者が、本殿前の猿の像に触ったり、本殿に置かれたこぶの付いた木の枝で肩やひざなどをなでたりして、病気の治癒や健康を祈願していた。
 毎年、恒例となっている昔ながらの樽(たる)のような箱を使った福引きでは、大勢の参拝者が、この時間に合わせて参集した。
 景品はティッシュやトイレットペーパー、洗剤などの日用品から、スコップやバケツ、くわなどの作業用品までさまざまなものを用意。総代らが番号を読み上げると、当選した人が「はーい」と大きな声で返事した。
 桶底の札(最後に読み上げる番号)が1等となり、景品は炊飯器。番号が読まれると歓声が上がり、当選者がうれしそうに景品を受け取っていた。
 今は使用していない旧福引箱には「明治三年」と書かれていることから、この催しは約150年続く伝統行事と推定される。
 

福引きでうれしそうに景品を受け取る参拝者
福引きでうれしそうに景品を受け取る参拝者